2016年07月29日

高齢者の熱中症と食欲不振の関係とは…暑い時期でもきちんとした食事を摂ることが大切

おにぎり

例年、梅雨明けから7月下旬は熱中症で救急搬送される人の数がもっとも多くなる時期であり、その約半数が65歳以上の高齢者といわれています。

高齢者が熱中症になりやすい理由としては、体力の低下や暑さ・喉の渇きに気づきにくいことなど、さまざまな要因があげられますが、食生活が熱中症に関係している場合もあります。

食べ物からの水分・塩分の補給も大切

熱中症は、体内の水分や塩分が不足し、適切な体温調節ができなくなることによって起きる症状です。

また、わたしたちは日ごろ、水やお茶などの飲料からだけでなく、食事からも水分を摂取しています。たとえば、炊飯した白米には多くの水分が含まれていますが、ご飯に塩をつけて握るおにぎりは、水分と塩分を同時に摂取できるため熱中症予防に有効な携帯食といわれています。

高齢者の場合、暑い時期には食欲がおちるというケースも多く見られますが、きちんとした食事を摂らなくなると、こうした食べ物による水分や塩分の補給もできなくなってしまうため、脱水症や熱中症を招きやすくなってしまう可能性もあるのです。

冷たい麺類ばかりの食事はNG

また、暑い時期は食事の内容にも注意が必要です。

暑い日は食欲がわかないことから、食事を「そうめんなどの冷たい麺類で済ませる」という人も多いと思われます。しかし、こうしたカロリーや栄養に乏しい食事がつづいてしまうと、高齢者の場合は短期間で栄養不足や体重の減少、体力の低下などを招いてしまうおそれがあります。

また、冷たい麺類や冷や奴などの食事は、かえって水分の摂りすぎで胃液を薄めてしまい、食欲不振を強めてしまう可能性もあるため、暑い日といえども、できるだけバランスのよい食事を心がけることが大切といえるでしょう。

「伝統的な日本食」+「こまめな水分補給」で熱中症予防を

ちなみに、先に述べたおにぎりと同様に、「おかゆに梅干し」も熱中症予防に有効な食品のひとつといわれています。こうした食品に加え、味噌汁や煮物といった昔ながらの日本食には、水分や塩分が多く含まれているため、きちんと食べてこまめに水分を補給することが効果的な熱中症の予防につながります。

また、屋外などで大量に汗をかくような場合には、水分だけでなく、意識して塩分を補給することも必要となりますが、最近では塩分補給用の塩飴や塩のタブレットなども薬局やドラッグストアなどで販売されています。暑い日の外出時には、飲料に加えてこうした食品を持ち歩くことも熱中症の予防には有効といえるでしょう。

▼参考資料
・高齢者の熱中症「食欲がない」は要注意 産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/160712/lif1607120006-n1.html

・高齢者の夏の生活 3つのポイント 栄養管理編
http://www.caremanagement.jp/?action_contents_season=true&page=summer2013b

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