2017年02月21日

高齢者は電源コードの「踏みつけ」に注意…火災などの事故につながるおそれも

20170221_1

2017年1月、経済産業省所管の独立行政法人である製品評価技術基盤機構(NITE)が、延長コードなどの配線器具が原因となる事故が多く発生しているとして注意喚起をおこないました。

電化製品の増加に伴い、家庭でテーブルタップ(電源タップ)や延長コードといった配線器具を使用する機会も増えてきていますが、こうした器具を不注意に取り扱うと火災などの思わぬ事故を招いてしまうおそれがあるとのことです。

配線器具による事故の約6割は火災

NITEが把握しているだけでも、配線器具による事故は2011年度から2015年度までの間に合計で322件発生しているとのこと。このうち約6割にあたる197件が火災を伴う事故であり、こうした事故は暖房器具など消費電力の大きい電化製品を使用する冬場に多く発生しているそうです。

また事故原因となった配線器具の内訳は、延長コードやテーブルタップ256件、コンセント48件、マルチタップ15件、スイッチ3件となっており、「電源コードを繰り返し踏みつける」「定格を超えた電気製品を接続する」といった取り扱い上の不注意による事故が多いとのこのこと。

配線器具による事故を防ぐための注意点

さらに上記のほかにも、長いあいだ差しっぱなしにした電源プラグとコンセントの間にホコリがたまって発火する「トラッキング現象」や、「ねじり接続」(※)のような電源コードの改造も重大な事故を引き起こす原因となるおそれがあるといわれています。

こうした事故を防ぐため、NITEでは下記のような点に注意して配線器具を使用することを呼びかけています。

・電源コードに繰り返し過度な荷重をかけない(踏みつけない)
・コンセントやテーブルタップに電化製品を接続する際は、定められた最大消費電力を守って使用する
・電源コードの改造や不適切な修理は絶対におこなわない
・電源プラグはコンセントにしっかりと差し込み、定期的にホコリを掃除する

※ねじり接続…専用の器具を使わずに、電源コードのビニールをはいで中の線を直接結びつける接続方法

電源コードや配線器具は移動の際に踏みつけにくい場所に

NITEの資料では配線器具による事故の事例として、70歳代の男性がテーブルタップの電源コードに気づかず繰り返し踏みつけていたため、コードが断線して発火し、やけどを負ったというケースも報告されています。

このように高齢者の場合は無意識にテーブルタップや電源コードを踏みつけてしまう可能性も高いため、高齢者のいる家庭においては、日ごろから家族や介護に携わる人が電源コードや配線器具の設置場所に注意しておくことが、思わぬ事故を防ぐためにも大切といえるでしょう。

▼参考資料
・テーブルタップなどの配線器具をチェックしましょう。~消費電力の大きな製品を使う冬に多く事故が発生しています~ 独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2016fy/prs170126.html

介護ぱど運営事務局