2017年03月09日

仕事と介護の両立に「不安がある」人が約8割…千葉県がインターネット調査の結果を公表

仕事

2017年1月、千葉県が「仕事と介護の両立について」のインターネットアンケート調査の結果を公表しました。

これは、同県が仕事と介護の両立支援施策を推進するための基礎資料として活用することを目的に、2016年の11月から12月にかけておこなったものとのことです。(調査には同県内に住むアンケート調査協力員1435人のうち136人が回答)

約8割が仕事と介護の両立に不安を感じている

上記のアンケートの回答者における「現在介護をおこなっている」人の割合は14.0%で、「いまのところ介護をおこなっていない」86.0%の人においても7割以上(74.3%)の人が、「近い将来介護をおこなう可能性を感じる」と回答しています(「強く感じる」23.9%と「やや感じる」50.4%の合計)。

また、介護の有無に関係なくおこなわれた「仕事と介護の両立に不安はあるか?」という質問では、「非常に不安がある」と答えた人が半数近く(47.8%)にのぼっており、「不安がある」と回答した人(31.6%)を合わせると全体の約8割(78.9%)を占めるという結果も見られました。

仕事と介護の両立に必要なものは「上司の理解」や「職場風土の醸成」

一方、同調査における「仕事と介護の両立を実現させるために職場に必要なものは何か?」という質問では、じつに6割以上(62.5%)の人が「上司の理解等、介護などの個別事情を認めあう職場風土の醸成」と回答。

また職場環境以外では、「在宅勤務制度」(31.0%)、「短時間勤務制度」(28.7%)、「フレックスタイム制度」(28.7%)など、仕事と介護を両立しやすいワークスタイルの導入を職場に求める人も多く見られました。

仕事と介護の両立がおこないやすい職場環境の整備が課題に

近年、家族の介護をするために退職や転職を余儀なくされる介護離職者は年間10万人にものぼるといわれており、政府はこうした問題に対処するべく、介護休業取得の支援など一定の条件を満たした事業主に補助金を給付する「両立支援等助成金(介護離職防止支援助成金)」などの施策を打ち出しはじめました。その一方で、企業においては家族の介護や介護休業の取得などを理由に不当な降格や配置転換、いやがらせなどを受ける介護ハラスメント(ケアハラ)が問題となっている現状もあります。

千葉県がおこなった調査では、「仕事と介護の両立の不安」を多くの人が抱えていることや、不安を解消するためには「職場の風土」が大切と考えていることが判明しましたが、介護休業の取得やその後の職場復帰をスムーズにおこなえる職場環境の実現は、高齢化が進み、介護に携わる人が増えることが予想される今後の社会においても、もっとも重要な課題のひとつといえそうです。

▼参考資料
・仕事と介護の両立について(平成28年第3回インターネットアンケート調査結果) 千葉県
http://www.pref.chiba.lg.jp/koyou/worklifebalance/portalsite/enquete2016.html

・両立支援等助成金(介護離職防止支援助成金)のご案内 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000141299.pdf

介護ぱど運営事務局