2017年04月18日

日本人の平均寿命が過去最高を更新…「介護の一歩手前」を判定するシステムを開発する企業も

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2017年3月、日本人の平均寿命が過去最高を更新したことが報じられました。

同月1日に発表された厚生労働省の「完全生命表」によれば、2015年の日本人の平均寿命は男性80.75歳、女性86.99歳とのことで、これは前回公表された2010年の完全生命表における平均寿命を男性で1.20歳、女性で0.69歳上回る数字だそうです。

120年の間に2倍近くにまで延びた平均寿命

現在、日本人の平均寿命はフランスやアメリカといった主要7ヶ国(G7)のなかで男女ともにもっとも高く、こうした点を見るとたしかに日本は長寿大国といえるかもしれません。

国内の統計を見ても、政府が最初に平均寿命の調査をおこなった1891年~1898年分のデータ(男性42.8歳、女性44.3歳)と比べると、現代における日本人の平均寿命は2倍近くになっており、第二次世界対戦後は日本人の平均寿命が延び続けていることも確認されています。

平均寿命と健康寿命の差が問題に

このように日本人の平均寿命が過去最高を更新していく一方で、近年では日常的な介助などを受けず自立して生活できる期間を示す「健康寿命」と、延び続ける平均寿命の差も問題となっています。

厚生労働省の資料によれば、この健康寿命と平均寿命の差は男性で9.13年、女性で12.68年とのことですが、この年数は国民が日常的に医療や介護などのケアを必要とする平均的な期間を指しているともいえます。

「介護の一歩手前」を判定するシステムを鳥取の企業が開発

2017年3月、鳥取・米子のシステム開発会社であるエッグが、タッチパネルに表示される対話形式の質問に答えることで、高齢者が「介護を受ける一歩手前の状態」といわれるフレイルであるかどうかを簡易に判定するシステムを開発したことが報じられました。

フレイルとは加齢とともに運動機能や認知機能といった心身の活力が低下した状態を示す用語ですが、同時にフレイルは適切なケアやサポートをおこなうことで生活機能の維持・向上が可能な状態であるともいわれています。

上記のシステムはフレイルの早期発見を目指して開発されたものとのことですが、長寿化とともに高齢化が進展し、医療や介護における社会保障費が膨らみ続けている現代の日本においては、このように健康寿命の延伸につながるさまざまな取り組みが求められているのかもしれません。

▼参考資料
・日本人の平均寿命、過去最高を更新 G7でもトップ 朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK315SVVK31UTFK00L.html

・平均寿命と健康寿命をみる 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/chiiki-gyousei_03_02.pdf

・「介護の一歩手前」か判定 エッグがシステム 早期発見めざす 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO13833240Y7A300C1LC0000/

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