2018年04月18日

【老人ホーム選びの相談窓口】紹介センターやケアマネジャーに相談する際の注意点とは?

考える女性

老人ホームへの入居を思い立ったとき、あるいはご家族に老人ホームへの入居が必要になったとき、利用者の状態に合った施設を見つけるには、いろいろな施設の情報を集めたり、専門家の意見を聞いたりすることが必要となります。

近年では、老人ホームを紹介する事業者や情報サイトも増えてきていますが、ここでは公的なものから民間の紹介センターまで、さまざまな老人ホーム探しの相談窓口について解説していきます。

公的機関の相談窓口とは

公的な介護施設である特別養護老人ホーム(特養)介護老人保健施設(老健)への入居を希望する場合には、市区町村の役所にある福祉課地域包括支援センターがもっとも身近な相談窓口となります。

また公的な介護施設への入居相談は地域の福祉事務所や保健福祉センターなどでもおこなっており、これらの窓口では、居住する地域にある特養や老健の一覧や空き状況などを知ることができるほか、入居に必要な申し込み手続きをおこなうことができます。なお、こうした公的機関での相談は基本的に無料であり、特に介護・医療・福祉のそれぞれの専門家が在駐している地域包括支援センターにおいては、介護の相談から入居の申し込みまでをおなじ窓口でおこなえるところも大きなメリットといえるでしょう。

▼参考資料
・地域包括支援センター一覧 一般社団法人 認知症予防協会
http://www.ninchi-k.com/?page_id=60

一方、こうした公的な相談窓口のデメリットとしては、担当地域以外の施設については紹介してもらうのが難しいことがあげられます。また役所や地域包括支援センターの窓口では、公的な介護施設への入居申し込みの手続きについてはサポートをしてもらえますが、原則として施設見学への同行や民間の有料老人ホームの申し込み手続きにおけるサポートはおこなっていません。

ケアマネジャーに相談する際の注意点

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すでに要介護や要支援の認定を受けている人であれば、ケアマネジャー(介護支援専門員)を通じて老人ホームを紹介してもらう方法もあります。ケアマネジャーは、介護を受ける人にとっては身近な相談相手であり、ケアマネジャーが所属する居宅介護支援事業所を運営する事業者の多くは、老人ホームなどの施設も手がけているケースが多いようです。そのため、ケアマネジャーからの紹介を受けてこうした施設に入居する人は少なくありません。またケアマネジャーは、日ごろから利用者に接して介護度や健康状態を把握しているため、利用者に合った施設を紹介してくれる可能性も高いといえるでしょう。

ただしケアマネジャーにおいては、自分が関わっている施設以外の老人ホームには詳しくないというケースも見られます。ケアマネジャーが所属する事業所と同系列の施設が利用者の希望と合わなかった場合、外部の施設を紹介してくれるケアマネジャーならば問題ありませんが、ケアマネジャーが同じグループの施設ばかり薦めてくるような場合には、相談先を変えたほうが良いかもしれません。

なお、ケアマネジャーによるサービスを利用するには要介護や要支援の認定を受ける必要があるため、老人ホームへの入居を考えていて、まだ要介護や要支援の認定を受けていないという人は、まずは市区町村の役所や地域包括支援センターの窓口でこうした申請をおこなうことも大切といえるでしょう。

個人で調べる方法には限界がある?

近年では、有料老人ホームに関する情報誌や情報サイトが増えてきていることなどから、個人でもさまざまな施設の情報を調べることが比較的容易になってきています。個人でこうした媒体を使って施設を調べるメリットとしては、自分の空いた時間にマイペースで気軽に施設選びができることがあげられますが、情報誌などに掲載されている情報だけで入居を決めてしまうのは極めて危険といえます。

情報誌や情報サイトに掲載されている施設情報はひとつの目安であり、実際のサービスや施設の雰囲気は見学や体験入居をしてみなければわかりません。そのため入居の契約をする前に、自分の目で設備やサービスを確かめておくことがとても大切になります。

また、こうした媒体を使って個人で施設選びをおこなうことのデメリットとしては、広告と掲載情報との差がわかりにくいケースがあることや、大手グループが運営する施設に掲載情報が偏りがちな点などもあげられます。もちろん、広告から自分に合った施設を見つけられる可能性もありますが、高齢者施設の多い都市部などにおいては、こうした情報誌や情報サイトに掲載されている施設の数も膨大になるため、自分に合った施設を判断して選び出すことが難しくなってしまう面もあります。

たとえばアパートやマンションなどの賃貸住宅を探す際には、情報誌や情報サイトで物件の目星をつけていたとしても、それだけで入居を決める人はあまりいません。実際に入居を決める際には不動産屋へ行き、さまざまな条件を相談しながら検討して、物件を見学してから入居を決めるのが一般的な方法といえます。同様に老人ホーム選びの際も、情報サイトや情報誌などで入居したい施設の目星をつけたら、実際に施設を見て判断するのが確実な方法といえるでしょう。

民間の紹介センターに相談するメリットとは

電話をかける女性

現在では、有料老人ホームを紹介する民間の紹介センターも増えていますが、これは賃貸住宅を探す際の「町の不動産屋さん」のような位置づけとなる事業者です。ただし不動産屋の多くが契約の際に仲介手数料を取るのに対し、老人ホームの紹介センターは基本的に無料で施設を紹介している点が大きな違いといえるでしょう。

紹介センターを利用した老人ホーム選びにおいては、まず電話やセンターの窓口で希望する地域や予算、施設のタイプなどを相談したうえで資料を請求し、実際に施設を見学して入居を検討するという流れが一般的です。また多くの紹介センターでは、施設を見学する際にスタッフが無料で同行するサービスをおこなっていますが、こうしたサービスの有無や紹介できる施設の数(持っている情報の量)は良いセンターを見分けるひとつの目安といえるでしょう。なお近年では民間の施設だけでなく、特養などの公的施設の斡旋をおこなっている紹介センターも出てきています。

ちなみに、紹介センターが無料でさまざまなサービスをおこなえるのは、紹介センターを経て施設への入居が決まった際に、施設から紹介センターに手数料が支払われるというシステムによるものですが、こうしたシステムを採用することにより、センターから紹介される施設が偏るケースも見られます。そのため、もしセンターから紹介された施設が希望と合わなかったり、おなじ施設をしつこく勧められたりするような場合には、別の紹介センターに相談してみることも大切といえるでしょう。

なお、この記事が掲載されている「介護ぱど」のサイトでも、電話による老人ホーム選びの無料相談をおこなっています。このダイヤルでは、相談者の状況や健康状態にあわせて、プロの相談員が老人ホーム入居に関するさまざまな相談に丁寧に対応し、「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」、「認知症高齢者グループホーム」といった施設をご紹介しています。介護施設選びで迷われた際には、ぜひお電話してみてくださいね。

【介護ぱど】の無料電話相談
https://p-kaigo.jp/consult/

入居後のトラブルを避けるために

介護施設の費用やシステムについてはわかりにくいことも多く、誰もが老人ホームを選ぶ際には迷ってしまうのも実情です。しかし、迷った末の決断であっても、老人ホームに入居した後でサービスや費用、設備などが「思っていたものと違った」というケースは多く見られます。こうしたトラブルを避けるためには、入居前に見学や体験入居をおこなって、しっかりと実際のサービスについて確認しておくことが重要となりますが、その際に見学や手続きに同行し、施設と入居者の間に立ってサポートしてくれる紹介センターの存在はとても心強いものとなります。

また、老人ホーム選びで公的な相談窓口や紹介センターを利用する際には、事前に自分の予算や必要とするサービス、希望する立地条件などを明確にしておくことが、自分に合った施設をスムーズに紹介してもらうためには大切なことといえるでしょう。

▼参考資料
・老人ホーム等に入るには(有料老人ホーム紹介施設の記載あり) 東京都国立市
http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/kenko/kourei/1465447573385.html

・老人ホーム・介護施設紹介相談員:自然体で気持ちに寄り添う Felia!(南日本新聞)
https://mall.373news.com/felia/?p=112109

介護ぱど運営事務局